想定読者
想定読者は、暗記に苦手意識をお持ちの方、これから受験や資格を取る上で効率良く合格したい方です。
逆に記憶に自信があり、暗記力に満足している方には物足りない書籍となるでしょう。
とはいえ、この書籍に載っているすべてのゲーム法を試したことがあるという方も少ないと思うほどたくさん学習法が載っています。
総括①
この本は、暗記術が「25種類」載っている本です。
様々な学習範囲に対し応用が利き、さらに自分に合った記憶法を見つけることができるでしょう。
総括②
また、東大に受かるくらい勉強するのが得意な人は、楽しんで学習をすることに多くの力を注いでいます。机に向かう時間を少しでも楽しめるように考え抜かれた学習法には、驚かされました。
エピソード①
まず結論からお伝えしたいと思います。本書の内容で中核をなす考え方は、p233に載っている「ディベート」です。以下引用です。
”今や小論文は受験だけでなく就活・公務員試験・司法試験など様々な場で求められますが、そこで必要となる力は反対の立場の人間を納得させられる文章を書くことではないでしょうか?”
本書では、ディベート力を高める方法として「セルフディベートゲーム」を紹介しているのですが、
こちらの暗記法を仕事や私生活で使うと、物事の理解が深まり、かつ反対意見を踏まえた良い発想が生むことが可能になります。
エピソード②
「カラーリングノートゲーム」の内容は、憶えなければならない単語に対して以下のルールで行います。
カラーリングノートゲーム
- .覚えたい単語オレンジ色
- 覚えにくい・忘れそうな単語→赤色
- その単語の意味のまとめ→青色
- その単語に付随する情報(類義語・反対語・関連語など)→ピンク色
- 実際にその言葉が使われている問題や、その単語を使った例文の情報→緑色
で書くというものです。
以下引用です。
” このゲームを実践すれば、ポジティブなイメージが強く赤シートを使えば見えなくなるオレンジ・
注意を呼びかける赤・集中力をアップさせ理解度を高める青・赤シートで消せて緊張感を和らげるピンク・安心感を与える緑の5色を効果的に使ったノートを作ることができます。”
つまりこの方法を使ったノートを見返すと、視覚的にスルッと記憶することが可能になります。
早速翌日5色ペンを購入し、ルール通りに書いてみました。すると、
ノートが「白黒テレビ」から「カラーテレビ」になったかのように見やすくなり、
今まで自分の書いたノートを見返すことなどほとんどなかったのに何度も見返すようになりました。
今から白黒テレビを買いたいと思う人は少ないように、もはや以前のノートに戻れなくなっています。
すでに1年以上続けている習慣です。
感想
こちらの書籍で紹介された暗記術で全体を通して面白かったのは、全てゲーム形式をとっており楽しみながら暗記や勉強ができることです。
私はこちらの書籍に乗っている暗記術を使い複数の試験に受かることができました。
挿絵や装丁
厚さ、約1.5cm。移動時間にも気軽に読める大きさで、ツルツルとしたカバーなので気持ちの良い手触りを感じながら読むことができました。
内容もゲームごとに区切られた構成になっており、気になるところだけ読みたい方も気持ちよく読むことができます。
著者
著者は、こちらの書籍の暗記方を使い偏差値35から奇跡の東大合格をはたした西岡壱誠さんです。
他の著書では
- 『「発想力」と「想像力」を磨く 東大アイデア』(2019年12月12日、マガジンハウス、ISBN 978-4838730513)
- 『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』(2019年3月21日、東洋経済新報社、ISBN 978-4492046395)
- 『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(2020年7月31日、東洋経済新報社、ISBN 978-4492046715)
などを執筆されており。さんまの東大方程式(2019年4月7日、フジテレビ)などにも出演されています。
まとめ
さらに暗記力を高めたいと思う人、もともと自信はあるけれどさらに勉強を楽しみたい方は、
ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
管理人からのコメント
勉強を開始する前に、一番最初に読んでおけば良かったと思う。良書。
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