愛するということ 新訳版

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恋愛

想定読者

恋愛を心理学という角度から理解を深めたい方にお勧めいたします。

りさ
りさ

うーん。。。

カイケツ君
カイケツ君

りさちゃんどうしたの?

りさ
りさ

最近好きな人がいるんだけど、
前の彼氏にふられてしまったトラウマから次の恋愛に踏み切るのが不安で。。。
その時、何が問題でふられたのかいまいちわからなくて。。。

カイケツ君
カイケツ君

そうか、中々自分だけの力で改善するのって難しいよね

りさ
りさ

そうなの、自分でも努力してるつもりなんだけど中々上手く行かないこともおおくて。

カイケツ君
カイケツ君

そうだね、たとえばこの本はどうだろう。
具体的に異性を落とす方法が書かれているわけではないのだけど、心理学者が恋愛の本質を書いた本なんだ。

この本を読むと次の3つが得られるよ。
1.心理学視点での恋愛の考え方
2.恋愛はなぜ失敗するのか
3.恋愛を成功させる上で必要な事

りさ
りさ

なるほど、少し難しそうな本だけど恋愛についてちゃんと学んだ事なかったから。
読んでみるよ!

カイケツ君
カイケツ君

良い恋愛を!

総括①

この書籍は、なぜ人間にとって愛が一番強い欲求となったのか、なぜ愛は落ちるものではなく技術なのか、愛する為に習得しなければならない技術は何か?愛の実践とは何かを幅広い視点から 思索した知識がまとめられた一冊です。

読み抜いたあとには、愛について体系的な知識を得ることができるでしょう。

総括②

本書では、人間が愛を求める理由として「本能的な視点」と「宗教的な視点」の二つの目線から解説しています。

本能的な視点

人間は、本能が支配する森から抜け出し自然を超越することで、不安定で開かれた世界に投げ出され、心は不安定な未来を絶えず意識しており、さらに、その意識は他人と接触し能力を発揮しないと、強い無力感と不安を感じてしまう為、解決する方法が必要不可欠となりました。

宗教的な視点では

アダムとイヴは「善悪の区別を知る知恵の木の実」を食べた結果、男と女は異なった存在であることを知り、孤立を感じることで不安が生まれ、解決する必要ができました。

これにより、人間の最も強い欲求は孤立の克服となり、孤立の克服方法には次の三つが存在した。

  1. 祝祭的興奮状態→1時的
  2. 集団への同調→偽りの一体感
  3. 創造的活動→人間同士でない一体感

しかし、すべて一過性であった為、完全な答えは「愛」だったのです。

エピソード①

愛が技術であるという理由を著者は次のように言っています。

”失敗に終わる活動や事業など、愛の他は見当たらない。もしこれが何か他の活動なら、人は失敗の原因をぜひとも知りたいと思うだろうし、どうすればうまくゆくかを知りたがるだろう。”

つまり愛することを成功させるためには、技術が必要であり、愛は技術であると知ることがまず初めに大切なのです。

エピソード②

本書では、「愛」は、「自分の生命を与えること」だと言っています。
理由は、与えることで持っていることを実感し心が裕福になるからです。
自分の生命とは、「自分の喜び」「興味」「理解」「知識」「ユーモア」「悲しみ」などです。


そして、与えると必ず何かが跳ね返ってくるので、与える事で相手も他人に何か与える者にし、互いに相手の中に芽生えさせたものから得る喜びをわかち合う。
互いのために生まれた生命に感謝することを「愛」と言っているのです。

愛する為に人間が卒業していなけばならないことは

  1. 依存心
  2. ナルシシズム的な全能感
  3. 他人を利用しようと、なんでも溜め込もうという欲求

達成していなければならない事として

1.自分の中にある人間的な力を信じ目標達成のためには、自分の力に頼ろうという勇気を獲得していることと言っています。なぜならこれらが欠けていると、自分を与えるのが怖くなるからです。

あらゆる形の愛に対して必ず存在する基本的な要素は

1.「配慮」
2.「責任」
3.「尊敬」
4.「知」

感想

本書では愛の理論を伝えるために、親子の愛、兄弟愛、母性愛、異性愛、自己愛、神への愛を解説しています。
両親や兄弟、友人に対して自分がとっている行動や感情が、社会心理学、精神分析、哲学の観点からどういう位置づけにあたるのかを知識として得られたことは自分の人生において意味深い情報でした。

挿絵や装丁

本書は、(縦×横×厚さ)19.5cm×13.5cm×1.9cmで程よく手に収まるサイズ感です。
バードカバータイプで製本されており、装丁からも内容にあった高級感を感じることができます

著者

こちらの本は、エーリヒ・ゼーリヒマン・フロム先生が書かれています。
ドイツの社会心理学、精神分析、哲学の研究者であり、フロム本人はエーリック・フロムと発音されることを望んでいたそうです。

その他の著作として、
* 『悪について』 鈴木重吉訳 紀伊国屋書店 1965
* 『人生と愛』 佐野哲郎、佐野五郎訳 紀伊国屋書店 1986.4
* 『愛と性と母権制』 ライナー・フンク編 滝沢海南子、渡辺憲正訳 新評論 1997.2
などを執筆されています。

まとめ

この世界で一番大きな希望と期待とともに始まりながら、決まって失敗に終わってしまう愛の活動。
もし恋愛がうまくいかない方は、解決するためにぜひ一度読んでみてははいかがでしょうか。

補足情報

また、リンクで紹介させていただいているのは、

〈旧〉——————————
生まれてはじめて、合一感、共有意識、一体感といったものを知る。

〈新〉——————————
生まれてはじめて、他者との結びつき、分け合うこと、一体感といったものを知る。

など、さらに読みやすくなった改訳・新装版となります。

管理人からのコメント

管理人
管理人

この本を読んで恋愛に対し前向きになり幸せになる人が増えたら、嬉しい。良書。

コメント

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