高卒でゲーム業界は無理?元採用担当が語る就職の現実と成功法

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高卒からゲーム業界への就職を目指す男性が、希望に満ちた表情で未来を見据えるアイキャッチ画像。 絵師の転職
かえで
かえで

#AKさん。高卒だと、やっぱりゲーム業界への就職って難しいんでしょうか…?イラストレーターになるのが夢だったのに…

#AKさん
#AKさん

そんなことないよ!結論、高卒からでもゲーム業界のデザイナーになることは十分可能だよ!大切なのは学歴よりもスキルと熱意なんだ。

そんな風に、学歴を理由に夢への一歩を踏み出せずにいませんか?

かつてゲーム会社で採用に携わっていた私の元にも、あなたと同じように学歴で悩み、自信をなくしている方がたくさん相談に来られました。その気持ち、痛いほどよくわかります。

ですが、断言します。 高卒という学歴は、ゲーム業界でデザイナーになる夢を諦める理由にはなりません。

なぜなら、私の周りにも高卒でゲーム業界のデザイナーとして正社員採用された方がいるからです。クリエイター職の採用においては、大学の卒業証書よりも、あなたの実力を証明する「ポートフォリオ」の方が100倍重視されます。

この記事を読めば、高卒からゲーム業界のデザイナーになるための具体的な道筋が明確になります。

  • なぜ高卒でもゲーム業界に就職できるのか?その明確な理由
  • 採用担当者の目に留まる、「売れる」ポートフォリオの作り方
  • 未経験からでも挑戦できる、具体的な就職活動のステップ

この記事は、過去の学歴に縛られず、「今、本気でゲーム業界のデザイナーを目指したい!」と強く願うあなたのためのものです。

難しい手続きは一切ありません。まずはこの記事を最後まで読み進めるだけで、あなたの未来は大きく変わるはずです。

高卒でゲーム業界は無理?結論、学歴より重要な3つのコト

高卒でゲーム業界を目指す上で学歴より重要な「スキル・情熱・コミュニケーション」を象徴するデザイナーの机。

「高卒でゲーム業界なんて、やっぱり無理ゲーなのかな…」そんな不安を抱えているあなたに、まずはっきりとお伝えします。

結論から言うと、高卒でゲーム業界のデザイナーになることは全く無理ではありません。むしろ、十分に可能性があります。

その最大の理由は、ゲーム業界、特にデザイナーやイラストレーターといったクリエイティブ職の採用が、「超」がつくほどの実力主義だからです。 企業はあなたの卒業証明書よりも、あなたの描いたイラストやデザインそのものに価値を見出します。

この章では、なぜ高卒でも問題ないのか、その具体的な理由を3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。

ゲーム業界は「学歴不問・実力主義」が基本

多くの人が誤解していますが、現代のゲーム業界において「大卒」という学歴は、必須のパスポートではありません。

もちろん、プランナーや総合職など一部の職種では学歴が考慮される場合もありますが、デザイナーやイラストレーター、プログラマーといった専門職においては「学歴不問」の求人が大半を占めます。

実際に、大手ゲーム会社の採用ページを見ても、応募資格に「専門学校、大学、大学院を卒業された方」と並んで「あるいは同等のスキルをお持ちの方」といった一文が添えられているケースが非常に多いです。

【ユーザーの声】 ゲーム会社って学歴重視ですか?高卒です。 (中略) 全く見ないと言えばウソになりますが、ほとんど見ません。 それよりもポートフォリオ(作品集)です。 (引用元:Yahoo!知恵袋の投稿より要約)

このように、現場レベルでも学歴よりスキルが重視されるのは周知の事実。あなたの最終学歴がどこかなんて、素晴らしい作品の前では些細なことなのです。

企業が本当に見ているのは「ポートフォリオ」

では、企業は学歴の代わりに何を見ているのか? それは、あなたのスキル、センス、そして情熱の全てが詰まった「ポートフォリオ(作品集)」です。

ポートフォリオは、あなたというデザイナーを語る最大の武器であり、履歴書や職務経歴書よりも雄弁にあなたの価値を証明してくれます。

  • どれくらいの画力があるのか?
  • 人体の構造を正しく理解しているか?
  • 魅力的なキャラクターをデザインできるか?
  • 背景やアイテムまで描き込めるか?
  • 自社のゲームのテイストに合うか?

採用担当者は、あなたのポートフォリオからこれらの点を厳しくチェックし、「この人と一緒にゲームを作りたいか」を判断します。裏を返せば、ポートフォリオのクオリティさえ高ければ、学歴に関係なく採用の土俵に上がることができるのです。

意外と重要視されるコミュニケーション能力

「絵さえ上手ければいいんでしょ?」と思われがちですが、実はもう一つ、見逃せない重要なスキルがあります。それがコミュニケーション能力です。

ゲーム開発は、ディレクター、プランナー、プログラマーなど、様々な職種のメンバーと協力し合うチームプレイです。

  • 企画の意図を正確に汲み取り、デザインに落とし込む力
  • 自分のデザインの意図を、論理的に説明する力
  • 他のメンバーからのフィードバックを素直に受け入れ、改善する力

これらの能力がなければ、いくら画力が高くてもプロジェクトを円滑に進めることはできません。採用面接では、ポートフォリオの内容について質問される中で、このコミュニケーション能力も同時に見られています。

自分の考えをしっかりと持ちつつも、チームの一員として柔軟に動ける姿勢を示すことが、採用を勝ち取るための隠れた鍵となるのです。

【体験談】私が知る高卒でゲーム業界デザイナーになったAさんの話

高卒でゲーム業界のデザイナーとして成功した男性が、開発スタジオで自信に満ちた表情を見せる体験談のイメージ。

「理屈はわかったけど、本当にそんな人がいるの?」と思うかもしれません。そこで、私が以前勤めていたゲーム会社で、実際に高卒でデザイナーとして正社員採用されたAさん(男性/当時20代前半)の話をさせてください。

これは、誰かから聞いた話ではなく、私自身が採用の現場で直接見聞きした、紛れもない事実です。彼の事例は、高卒からゲーム業界を目指すあなたにとって、大きな勇気となるはずです。

彼が採用されたたった一つの理由

結論から言うと、彼が採用された理由は、ポートフォリオのクオリティが他の応募者と比べて「圧倒的」だったからです。本当に、ただそれだけでした。

彼のポートフォリオは、完成されたイラストだけでなく、キャラクターを生み出すまでのラフスケッチ、三面図、表情集、ポーズ案、武器や小物のデザイン設定まで、丁寧に作り込まれていました。

採用担当者が唸ったのは、単なる画力だけではありません。彼のポートフォリオから、「このキャラクターがゲームの中でどう動くか」「プレイヤーにどんな感情を与えたいか」という、ゲーム開発全体を見据えた「思考の深さ」が伝わってきたからです。

面接で彼の学歴が高卒であることを知った上司が、「学歴なんて関係ないな。これだけのものが作れるなら、ぜひ一緒に働きたい」と呟いていたのを、今でも鮮明に覚えています。

学歴フィルターは本当にあるのか?

この経験を通して、私は「クリエイター職において、学歴フィルターは実質的に存在しない」と断言できます。

もちろん、何百、何千という応募がある大手企業では、初期段階で何らかの基準(例えば、ポートフォリオ提出の有無など)で絞り込みを行うことはあるかもしれません。

しかし、最終的に合否を決めるのは、「この人が入社したら、うちの会社のゲームがもっと面白くなるか?」という一点に尽きます。

Aさんのように、熱意と実力がこもったポートフォリオを用意できれば、学歴の壁を乗り越えるどころか、スタートラインで大卒の応募者よりも有利に立つことさえ可能なのです。

高卒からゲーム業界のデザイナーになるための具体的4ステップ

高卒からゲーム業界デザイナーになるための具体的な4ステップを、光る階段を上る人物のイラストで表現。

では、具体的に何から始めれば良いのでしょうか。ここからは、高卒からゲーム業界のデザイナー(イラストレーター)になるための現実的なステップを4つに分けて解説します。夢物語ではなく、今日から行動できる具体的なプランです。

Step1: 自分に合った学習法を見つける

まずは、プロとして通用するスキルを身につける必要があります。学習方法は大きく分けて「独学」と「専門学校」の2つです。

学習方法メリットデメリットこんな人におすすめ
独学・費用を抑えられる
・自分のペースで学べる
・必要な知識だけを集中して学べる
・モチベーション維持が大変
・客観的なフィードバックが得にくい
・業界との繋がりが作りにくい
・自己管理能力が高い人
・金銭的な余裕がない人
・既に基礎画力がある人
専門学校・体系的なカリキュラムで学べる
・プロの講師から直接指導を受けられる
・同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる
・業界へのコネクションや求人情報が得やすい
・高額な学費がかかる
・学習期間が2~3年と長い
・授業のペースに合わせる必要がある
・最短でプロのスキルを身につけたい人
・一人での学習に不安がある人
・業界との繋がりを作りたい人

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どちらが良い・悪いはありません。自分の性格や経済状況、現在のスキルレベルに合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。 独学ならオンライン教材や書籍、専門学校ならオープンキャンパスに参加するなどして、情報収集から始めましょう。

Step2: 「採用される」ポートフォリオの作り方

スキルがある程度身についたら、次はいよいよポートフォリオの作成です。これが就職活動の心臓部となります。

重要なのは「ただの作品集」ではなく、「自分を売り込むための営業ツール」としてポートフォリオを設計することです。

採用担当者が見たいのは、あなたが「何を描けるか」だけでなく、「会社の戦力として何ができるか」です。 そのためには、以下の点を意識しましょう。

  • 作品数とクオリティ: 量より質。中途半端な作品を100点並べるより、魂を込めた自信作を10〜20点に絞りましょう。
  • 多様性を見せる: キャラクターだけでなく、背景、モンスター、アイテム、UIデザインなど、描けるジャンルの幅広さを見せると高評価に繋がります。
  • 制作過程を入れる: ラフから完成までの流れを入れることで、思考プロセスや問題解決能力をアピールできます。
  • 応募企業に合わせる: 企業の作風やプロジェクトの雰囲気に合わせた作品を1〜2点加えると、「この会社で働きたい」という熱意が伝わります。

ポートフォリオは一度作って終わりではありません。常に新しい作品を追加し、ブラッシュアップし続ける姿勢が大切です。

Step3: 未経験OKの求人を探すコツ

ポートフォリオが完成したら、いよいよ求人探しです。「高卒」「未経験」という条件で、どうやって質の良い求人を見つければ良いのでしょうか。

ポイントは、大手求人サイトだけでなく、複数のチャネルを組み合わせて利用することです。

  • ゲーム業界専門の求人サイト: G-JOB、G-STARなどの専門サイトは、業界の求人が集約されているため効率的です。
  • 企業の採用ページを直接チェック: 気になる企業のホームページには、求人サイトに掲載されていない独自の募集が出ていることがあります。
  • SNS(Xなど)の活用: 「#イラストレーター募集」などで検索すると、スタートアップ企業や個人クリエイターからの募集が見つかることも。
  • 転職エージェントの活用: 後述しますが、非公開求人を紹介してもらえる最強の手段です。

「未経験者歓迎」と書かれていても、実際には即戦力に近いスキルを求められることも少なくありません。求人情報に一喜一憂せず、まずは自分のポートフォリオを持って積極的に応募してみる姿勢が重要です。

Step4: 転職エージェントを賢く活用する

独学や自力での就職活動に限界を感じたら、転職エージェントの活用を強くおすすめします。

特にゲーム業界に特化したエージェントは、一般には公開されていない「非公開求人」を多数保有しており、高卒や未経験者でも応募可能な優良案件を紹介してくれる可能性があります。

転職エージェントを利用するメリットは、単に求人を紹介してくれるだけではありません。

  • ポートフォリオの添削: 業界のプロ目線で、あなたのポートフォリオをどう改善すれば採用されやすくなるか、具体的なアドバイスをくれます。
  • 面接対策: 企業ごとの傾向に合わせた面接対策や、想定問答集の作成などをサポートしてくれます。
  • 企業との条件交渉: 給与や待遇など、自分では言いにくい条件の交渉を代行してくれます。

これだけのサポートが完全無料で受けられるのですから、利用しない手はありません。

どのエージェントが良いか迷う方は、まず複数のエージェントに登録し、面談を受けてみて、自分と最も相性の良い担当者を見つけるのがおすすめです。

「いきなりエージェントはハードルが高い…」と感じる方もいるかもしれません。特に40代で初めての転職を考える方などは、不安も大きいでしょう。そんな方は、まず以下の記事を読んで、なぜエージェント登録が必要なのか、どんな準備をすれば良いのかを知ることから始めてみてください。

【あわせて読みたい】
▶40代絵師の私が転職の時に感じた不安と、エージェント相談前にやってよかった3つの準備とは?

▶ゲーム業界デザイナー向け|おすすめ転職エージェント比較3選【40代絵師の私がチェック】

自分一人で悩まず、プロの力を借りることが、高卒からゲーム業界への就職を成功させる最短ルートになるはずです。

高卒でゲーム業界を目指す際のよくある質問

高卒でゲーム業界を目指す際のよくある質問や悩みを、オフィスで思案する男性とクエスチョンマークで表現。

ここからは、高卒からゲーム業界を目指す方々から特によく寄せられる質問について、Q&A形式でお答えしていきます。

専門学校に行った方が有利になる?

結論から言うと、「必ずしも有利になるとは限らないが、行く価値は十分にある」というのが答えです。

専門学校最大のメリットは、効率的にスキルを習得し、業界へのコネクションを築ける点にあります。 一方で、前述のAさんのように、独学でも圧倒的なポートフォリオを作れれば就職は可能です。

【ユーザーの声】 Q.ゲームクリエイターになるには専門学校行ったほうがいいですか?高卒です

A.行かなくてもなれます。 実際、専門学校に行かなくてもゲームクリエイターになってる人は沢山います。 ですが、専門学校に行った方が圧倒的になりやすいですし、同じ志を持った仲間にも出会えるのでオススメです。 (引用元:Yahoo!知恵袋より要約)

最終的には、あなたの経済状況や学習スタイル、性格によって判断するのがベストです。 重要なのは「専門学校を卒業した」という経歴ではなく、「専門学校で何を学び、どんな作品を作れるようになったか」です。

年齢は関係ある?20代・30代でも平気?

年齢も学歴と同様、クリエイター職においては大きなハンデにはなりにくいです。 特に20代であれば、ポテンシャル採用の枠も多く、全く問題ありません。

30代、あるいは40代からの挑戦であっても、スキルさえあれば道は閉ざされていません。ただし、若手とは違う強みが求められることは事実です。

例えば、前職での経験(マネジメント経験、他業種でのデザイン経験など)をゲーム業界でどう活かせるかをアピールできれば、むしろ独自の強みになります。

年齢を気にして挑戦をためらうよりも、一日でも早くスキル習得とポートフォリオ作成に取り掛かる方が建設的です。

正社員以外の道(業務委託など)はあるの?

はい、ゲーム業界には正社員以外にも多様な働き方があります。 特に「業務委託」は、フリーランスのデザイナーとして企業とプロジェクト単位で契約する働き方で、実務経験を積む上で非常に有効な選択肢です。

いきなり正社員を目指すのが不安な場合、まずは業務委託で現場に入り、実務経験と実績を積んでから正社員登用を目指すというキャリアパスも十分に考えられます。

特に「エクストリーム」のようなエージェントは、業務委託案件を豊富に扱っており、未経験からでも現場で経験を積みたい人にとっては心強い味方です。 私自身も過去に利用した経験があり、そのサポートの手厚さには定評があります。

【あわせて読みたい】
▶エクストリームで業務委託の現場が決まった話|ゲーム業界で実務経験を積みたい人におすすめの理由とは?

正社員にこだわらず、柔軟な視点でキャリアを考えることが、結果的に夢への近道になることも多いのです。

まとめ:高卒という学歴はハンデにならない!今すぐ行動してゲーム業界への扉を開こう

高卒という経歴に関わらず、行動を起こしてゲーム業界への扉を開くことを象徴する力強いイメージ。

今回は、「高卒でゲーム業界のデザイナーになるのは無理なのか?」という疑問について、元採用担当者の視点と具体的な体験談を交えながら解説しました。

本記事の要点を改めてまとめます。

  • ゲーム業界のクリエイター職は実力主義であり、高卒という学歴はハンデにならない。
  • 採用の合否を分けるのは、学歴ではなく「ポートフォリオ」のクオリティ。
  • 独学や専門学校でスキルを磨き、戦略的にポートフォリオを作成することが成功の鍵。
  • 一人での就職活動が不安なら、ゲーム業界に特化した転職エージェントの活用が極めて有効。

「高卒だから…」と、あなたが自分で引いてしまっているその線は、ゲーム業界の採用担当者から見れば、実はほとんど見えていません。彼らが見ているのは、あなたの学歴ではなく、あなたの情熱と、その手から生み出される作品の輝きだけです。

私の知人であるAさんも、最初はあなたと同じように不安だったかもしれません。しかし彼は行動し、スキルを磨き、ポートフォリオという形で自分の価値を証明しました。その結果、学歴に関係なく、憧れのゲーム業界で正社員になるという夢を掴んだのです。

次は、あなたの番です。

この記事を読んで、「自分もできるかもしれない」と少しでも感じたなら、ぜひ今日から、小さな一歩でいいので行動を起こしてみてください。

参考書を1ページ開く、ペンを握ってイラストを描いてみる、気になる転職エージェントのサイトを覗いてみる。どんなに小さな一歩でも、それがあなたの未来をゲーム業界へと繋ぐ確かな道筋になります。

あなたの挑戦を、心から応援しています。


著者情報

執筆者:#AKさん

ゲーム業界で15年以上の経験を持つ現役ゲームデザイナー。大手コンシューマーゲーム会社から、急成長中のソーシャルゲーム企業まで、複数の開発現場でデザイナー、アートディレクターとして従事。

自身の転職経験や、採用担当者として数多くのポートフォリオを見てきた知見を活かし、現在は若手クリエイターやキャリアチェンジを目指す方々への支援活動も行っている。特に、30代・40代のミドル世代のキャリア戦略に関する情報発信に定評がある。

「年齢はただの数字。情熱と戦略があれば、キャリアはいつでも再構築できる」がモットー。

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