
#AKさん、転職ってやっぱり不安ですよね…。絵師として今の環境を手放すの、正直怖いです。

うん、私も最初は同じだったよ。不安を感じるのは、それだけ自分の仕事や未来を大切に思ってるってことだよ
転職に対し一歩踏み出すのが、怖い。
仕事に不満があるわけではない。でも、「今の環境が変わってしまうかもしれない」という不安が、じわじわと心に広がっていったんです。
転職後に満足度が下がったら? 給与が減ったら? 人間関係が合わなかったら?
そしてなにより、これまで積み上げてきた環境を手放すことの不安でした。
でも、ある気づきが私の背中を押しました。
「この不安は、自分が弱いからじゃない。脳が“変化”を本能的に避けようとしているだけかもしれない」
そう思えたとき、ほんの少しだけ、前を向けるようになったんです。
この記事では、そんな私の実体験をもとに、
・私が感じたリアルな「転職の不安」
・それがどうして起こるのか
・不安を和らげるために私がやってよかった「3つの準備」
をお伝えします。
転職したいわけじゃないけど、このままでいいのか不安。そんなあなたに、少しでも参考になる内容になればうれしいです。
第1章:転職が不安なのは当たり前だった

転職って不安になりますよね。。。
まず初めに転職を検討しだすと、私の中で以下の不安が巻き起こりました。
・転職後、総合的な満足度が下がるのが怖い。
・給与が下がるのが怖い。
・人間関係がミスマッチするのが怖い。
・スキルのミスマッチが怖い
・制作環境が今より悪くなるのが怖い
・転職ストレスが家庭に与える悪影響への懸念
とにかく不安。。。私は今の職場に100%満足しているわけではありません。
けれど、仕事の内容や人間関係、年収面など、自分なりに大切にしてきた“好きな部分”がたくさんあるのも事実です。そしてこの環境は、これまで長い時間をかけて、血の滲むような努力の末獲得した大切な居場所でもあります。
だからこそ、転職によってその環境が失われる可能性があると思うと、怖くなってしまったのです。
さらに、挙げ出したらキリがないほど、不安要素は次々と浮かびました。それらはどれも、「今より悪くなるかもしれない」という、変化そのものへの恐れでした。
しかし、私はそれでも転職エージェントに登録すべきだと考えました。
なぜなら、「今の環境が崩れたときの備え」が欲しかったからです。
今の環境が好きな理由は結局のところ、年収や人間関係、業務内容が自分の希望にマッチしているからです。
しかし、これからAIの躍進や市場変化により、その環境がどの程度の期間維持されるかわかりません。
そのことに気づいたとき、不安は少しずつ、私の中で「行動する力」へと変わっていきました。
第2章:自己保存の本能:不安の正体は「脳の仕組み」だった

転職、考えてるんですけど……正直めちゃくちゃ不安です。環境が変わるの怖くて

わかるよ。不安を感じるのは普通のこと。実はね、それ、“脳の本能”のせいでもあるんだよ

えっ? 私が弱いからじゃないんですか……?

むしろちゃんと考えてるからこそ。不安って、“進もうとしてる証”なんだよ
不安に感じるのは至極自然なこと。
なぜなら、転職のときに感じる不安や緊張は、「自己保存の本能」が原因です。
これは、人間に生まれつき備わった、変化によるリスクを避けようとする働きです。
具体例として、今の山で多少不満があってひもじいくても、生きていけるのであれば、別の山に移って餓死する最悪のリスクを避けようとする。
というのがあります。
変化を考え始めた瞬間、脳がストレスを生み、行動を止めようとする。不安や緊張はまさにその産物です。
そしてこの本能は、「勇敢さ」や未来を予測する力、つまり「知性」が高い人ほど、より強く働く傾向があります。言い換えれば、優れた感受性や判断力を持つ人ほど、この本能の影響を受けやすいのです。
私自身も転職活動中に多くの不安を感じましたが、この本能の仕組みを知ってからは、「これは自分が怯えているのではなく、よりよい環境に進もうとしている証だ」と理解でき、行動に移すことができました。
不安は、より明るい未来を獲得するために、誰にでも訪れる人間の本能による“通過儀礼”なのです。
第3章:エージェントに相談する前に、やってよかった3つの準備
私は転職エージェントに相談する前に、より良い情報を得たいと思い、事前に準備をしてから臨みました。その結果、不安がやわらぎ、多くの気づきや収穫があり、何よりすこしだけ自信もつきました。
ここでは、実際に私が行って効果を感じた「3つの準備」についてお伝えします。今、不安を感じている方にこそ、ぜひ試してみてほしい内容です。
1.軸を持つ
2.特性の理解
3.自己ブランディング
軸を持つ【理想の未来から逆算する】

最初に取り組んだのは、「自分の軸」を明確にすることでした。
なぜなら、自分の中に判断基準となる軸がなければやりたいことやが生まれるはずも選べるはずもない。
採点基準がなければ、エージェントが持ってきた情報が、自分にとって魅力的なのか、そうでないのかの判断ができないと考えたからです。
やり方は簡単です。自分がハッピーであると言う未来の「理想の状態」から逆算するだけです。
私はまず、自分が「将来どんな生活を送りたいか」を思い描くところから始めました。
たとえば私の場合、「資産運用で生活を支えながら、海外で家族と自由に暮らし、好きなことをして生きる」というイメージです。
この理想から逆算して考えると、「今のままでいいのか?」「収入は?」「成長できてる?」といった問いが自然に生まれます。
私にとって必要な事は「将来安心できる感じる資産運用の種もみをできる限り増やし、未来と言わず今をワクワクキラキラしながら生きる」ということでした。
つまり、年収アップやワクワクできるプロジェクトに参加することが、今の自分にとって必要な軸だということがわかったのです。
特性の理解【強みを正しく見極める】

次に私が行った事は特性の理解です。特性とはその人の長所であり、効果的に成長を望める才能のことです。
転職では、自分がどういう人間で、どんな価値を提供できるのかを整理しておく必要があります。
私は、改めて自分の中にある「本当の強み」が、足の速さなのか、理解力の速さなのかを正しく見極めたかったのです。
なぜ特徴を次に再確認したかと言うと、成功は必ず人の強みによって生み出されるのであって、決して弱みからは生まれないという考えもありました。
やり方は簡単です、付箋に自分が最近行って、周りから評価の高かった動詞を50個ほど書き連ねていきす。そして、その付箋を「シンキング」「コミュニケーション」「リーダーシップ」に振り分けていきます。一番多いいのがあなたの長所です!
私は、最近仕事で褒められた行動(動詞)を50個ほど書き出し、それをカテゴリに分けてみました。
ChatGPTの活用方法:周りから評価された動詞をChatGPTに音声入力して振り分けてもらうと30分ぐらいで終わりました。
私の場合は、
●シンキング :18個
●コミュニケーション :21個
●リーダーシップ :17個
ここで私は、1つのミスに気づきました。
「周囲からの評価が高かった行動(動詞)」を、幼少期から順に書き連ねてしまっていたのです。その結果、高校や大学で評価されたことが、幼少期の内容と混ざり、分析が偏ってしまいました。
そこで、社会人になってからの評価に絞って、振り返ってみたところ、この作業を通じて、私は「リーダーシップ」に関わる業務で特に評価が高かったことに気づき、今後は管理職ポジションに向けてキャリアを積むべきだという判断ができたのです。
そのため、今後は管理職に特化した求人情報の収集に注力することにしました。
自己ブランディング【選ばれるための“設計図”を描く】

最後に行ったのは、「ブランド・エクイティ・ピラミッド」というフレームワークを使った自己ブランディングです。
これは、自分が持っている職能(スキルや強み)を、どの業界に向けてどのように発信し、どんな手段で相手に価値を届けるのかを体系的に整理するフレームワークです。
これを作ることで、自分のキャリア戦略の最重要な指針として機能します。
どんなスキルを開発すべきなのか、どんな業界でどんな実績を積んだ方がブランド(自分)は強くなるのかの都度の判断を適切に行うことができます。
また、自分の名前で勝負できるビジネスパーソンになれる確率を激増させる効果があります。

実際に書き出すことで、自分の中にある「伸ばすべきスキル」がより明確になり、エージェントに対して「どのような方向で努力していきたいのか」「どのような求人を求めているのか」を具体的に伝えられるようになりました。
また、自己ブランディングの力も一段と高まったと実感しています。
こうした準備をしておくことで、エージェントと実際に話すときにも「希望が曖昧な人」ではなく、「方向性のある人」として信頼されやすくなるはずです。
転職の意思が固まっていない段階でも、この3つの準備をしておくだけで、気持ちはずいぶん前向きになれます。
何より、自分の未来に関して“舵を握っている感覚”が持てることが、最大の収穫でした。
参考文献:森岡剛さん著「苦しかった時の話をしようか」
まとめ:不安は消すものではなく、備えに変えるもの

不安は消すものではなく、備えに変えるもの
むしろそれは、今の自分が大切にしている環境や、築いてきたものがある証拠です。
私も、40代で絵師としてのキャリアを積んできたからこそ、環境の変化が怖くなりました。
でも、「この不安は自分が怯えているからじゃない。ちゃんと考えているからこそ起きるものだ」と知ったとき、少しだけ肩の力が抜けたのを覚えています。
そして私は、いきなり転職活動を始めるのではなく、まずは自分を知り、備えることを選びました。
- どんな人生を送りたいのか
- どんな仕事に価値を感じるのか
- 自分の強みは何か
こうした“内側の整理”ができたことで、不安は少しずつ、自信や判断力へと姿を変えていったのです。
次に気になるのは、「自分にはどんな転職サービスが合っているのか?」ということかもしれません。
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