【体験談】ゲームテスターのバイトはきつい?40代・業界15年の僕が仕事内容・給料・将来性を本音で解説

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ゲームテスターのアイキャッチ画像 絵師
かえで
かえで

#AKさん、「ゲームテスターのバイトはきつい」と聞くけど、その実態、給料、将来性はどうなってるのかな、私は挑戦すべきなのか?

#AKさん
#AKさん

ゲームテスターのバイトは単調な作業やプレッシャーから「きつい」と感じる反面、ゲームの品質向上に貢献できるやりがいもあるよ!

「ゲームテスターのバイトは楽そう」「ゲーム好きには天国」。

そんなイメージとは裏腹に、「きつい」「やめとけ」という声も聞こえてきて、一体どちらが本当なのか分からず悩んでいませんか?

その気持ち、痛いほどわかります。

何を隠そう、ゲーム業界で15年以上デザイナーとして働く僕自身、会社の都合でゲームテスターの業務をやらされ、「これはきつい…」と何度も感じた経験があるからです。

本業のデザインに集中したいのに、なぜ…と納得いかない気持ちも抱えていました。

巷の求人情報だけでは分からない「ゲームテスターのバイトがきつい」と言われる本当の理由から、仕事の具体的な内容、バイトと正社員の給料や将来性の違い、そしてどんな人がこの仕事に向いているのかまで、僕の15年の経験と40代という視点を交えて、忖度なしのリアルな情報をお届けします。

この記事は、ゲームテスターという仕事の光と影、その両方を深く理解し、あなたのキャリアにとって最善の選択をするための羅針盤となるはずです。

ゲーム業界への第一歩としてテスターのバイトを考えているけれど、その選択が自分のキャリアにとって本当に正しいのか、確信が持てずにいるあなたにこそ読んでほしい内容です。

この記事を最後まで読めば、あなたがゲームテスターとして輝けるのか、あるいは別の道を探すべきなのかが明確になり、キャリアの迷いを断ち切るきっかけになるはずです。

この記事のポイント

  • 40代・業界15年のデザイナーが語るゲームテスターのリアルな体験談
  • 「きつい」と言われる5つの理由とネットの評判を徹底解剖
  • バイトと正社員の給料・将来性の違いをデータで比較
  • キャリアで失敗しないための進路と、迷った時の具体的な対処法

ゲームテスターのバイトは本当にきつい?【15年の体験談から見る実態】

暗い部屋で同じゲーム画面を繰り返しプレイし、疲れ果ててストレスを感じているゲームテスター。

まず結論から言うと、ゲームテスターのバイトは、世間のイメージよりも遥かに「きつい」側面を持つ仕事です。しかし、その「きつさ」の中身を正しく理解すれば、やりがいのある仕事にもなり得ます。

この章では、僕自身の体験談を交えながら、ゲームテスターという仕事のリアルな実態を解き明かしていきます。

そもそも「ゲームテスター」と「デバッガー」の違いは?

結論として、厳密には役割が違いますが、実際の求人やゲーム開発の現場ではほぼ同義で使われているのが実態です。

この言葉の曖昧さが、実は「こんなはずじゃなかった」というミスマッチを生む最初の原因になります。

本来の定義では、以下のような違いがあります。

  • ゲームテスター:ユーザー(プレイヤー)目線でゲームをプレイし、「操作しにくい」「面白くない」「バグ(不具合)がある」といった問題点を発見・報告する役割。どちらかというと、ゲームの「品質」や「面白さ」を評価する側面が強いです 。  
  • デバッガー:「デバッグ(debug)」、つまりバグを取り除く作業を行う技術者。テスターが見つけたバグがなぜ発生するのか、プログラムのソースコードレベルで原因を特定し、修正まで担当することがあります 。  

しかし、特にアルバイトや未経験者向けの求人では、「ゲームテスター募集」と書かれていても実際の業務はバグ報告がメイン(デバッグ寄り)であったり、「デバッガー募集」とあってもプログラム修正は行わず、ひたすらテストプレイを繰り返す(テスター寄り)ことがほとんどです 。  

そのためこの記事では、現場の実態に合わせて「ゲームの不具合を発見し報告する仕事」として、両方の側面を含めて「ゲームテスター」という言葉で解説していきます。

【40代デザイナーの体験談】僕が経験したゲームテスターとデバッガーの仕事

僕はゲーム業界で15年以上、主にキャラクターや背景を描くデザイナーとして働いてきました。

しかし、所属していた会社が小規模だったこともあり、開発の最終段階ではデザイナーやプログラマーといった職種に関係なく、全社でテスト業務にあたることが頻繁にありました。

ここでは、僕が実際に経験した「ゲームテスター」的な仕事と、「デバッガー」的な仕事、両方のリアルをお話しします。

ユーザー目線が求められる「ゲームテスター」の仕事

ゲームテスターとしての役割は、ユーザー目線でゲーム体験をチェックし、フィードバックすることでした。

例えば、完成した洞窟ステージを実際にプレイしてみて、「エフェクトが派手すぎて敵が見えづらい」「移動スピードが遅くてもっさり感じる」「ここの演出は、もっとこうすれば感動的になるのでは?」といった意見を、チェックリストに基づき開発者に伝えます。

これは一見、ゲームをより良くするためのクリエイティブな作業で、楽しいと感じることもありました。しかし、業務となると厳しい面もあります。

なぜなら、自分の意見が必ずしも「正解」ではないからです。

例えば、空を爽快に飛ぶのがコンセプトのゲームで、「もっと雲のエフェクトを増やして迫力を出すべきだ」と意見したとします。しかし、企画の意図が「広大な空を”一人”で静かに、心地よく飛ぶ体験」を重視している場合、僕の意見はコンセプトから外れていると判断され、採用されません。

また、国民的RPGのようなゲームのパッケージデザインに意見を出す機会もありました。そのゲームはモンスター集めや親子三代にわたる壮大な物語が魅力です。そのため、パッケージには仲間になるモンスターや主人公の父親が登場します。こうしたゲームのコンセプトやユーザーが何を求めているかを深く理解していなければ、的確なフィードバックはできません。

セリフ回し一つとっても、「このキャラクターは過去のセリフから、こういう口調のはずだ」「三点リーダー(…)には、こういう感情が込められている」といった文脈や文法上のルールがあり、中途半端な知識で意見を出すと「本質を理解していないな」と周りに思われ、煙たがられてしまうことも少なくありませんでした。

ゲームテスターの仕事は、ただプレイするだけでなく、ゲームへの深い理解と、企画意図を汲み取る力が求められる、非常に専門的な仕事なのです。

精神的にきつい「デバッガー」としてのチェック作業

僕が主に担当し、「きつい」と感じたのは、デバッガーとしての役割でした。

ゲーム制作がある程度進んだ節目で、関連メンバーが集まり、ひたすらバグを探す作業を行います。

まず担当者から、確認する箇所とチェックリストが渡されます。そして、朝から晩まで、ただ黙々とゲームをプレイし続けるのです。

特に精神的にきついのが**「確率の検証」**です。

例えば、ゲーム内のガチャで「排出率1万分の1の超激レアアイテムが、本当にその確率で問題なく排出されるか」を確認する作業。これを一人でやるなら、極端な話、1万回ガチャを引き続けなければなりません。

10人体制でやっても、一人1000回です。

「テリーのワンダーランド」で、はぐれメタル3匹の遭遇率が約1/10000と言われていますが、それを仕事として延々と探し続けるようなものです。画面を眺めながら「いつまでこの作業を続けるんだ…!」と、気が遠くなることもありました。

プログラムに問題がなければ大丈夫だろう、と思うかもしれません。しかし、複雑なゲーム開発では予期せぬ要素やヒューマンエラーが絡むため、実際に人の手で、様々な角度からプレイして確認する必要があるのです。

この地道な作業が、ゲームの品質を支えていることは間違いありません。ですが、面白さを見出すのが難しい、非常にきつい作業であることもまた事実です。

なぜ「きつい」と言われるのか?ネットの評判と体験談から紐解く5つの理由

僕の体験談だけでなく、ネット上の評判を見ても「ゲームテスターのバイトはきつい」という声は多く見られます。その理由は、主に以下の5つに集約されます。

1. 単純作業の繰り返しによる精神的・肉体的苦痛

これが「きつい」と言われる最大の理由です。同じステージを何十回もプレイしたり、壁に向かってひたすら走り続けてすり抜けないかチェックしたりと、ゲームの楽しい部分ではなく、不具合が出そうな箇所を延々と繰り返す作業が中心です 。  

僕が経験したガチャの検証のように、興味のない作業を長時間続けるのは精神的にかなりきついものがあります。

また、長時間同じ姿勢で画面を見続けるため、目の疲れや肩こりといった身体的な負担も大きいです 。体験談でも「目薬が必須だった」という声が多く見られます。  

ゲームが好きだったので、ゲームテスターのアルバイトは凄く楽しかったのですが、同じゲームを何度も攻略しなくちゃいけないのは少し大変でした。何より大変だったのは目の疲れが凄かったです。 出典: アルバイトEX(現在はfeynman.co.jpに引用記事あり) 

2. 好きなゲームをテストできるとは限らない

「好きなゲームに携われる」と期待してゲームテスターのバイトを始める人もいますが、現実はそう甘くありません。

多くの場合、担当するゲームタイトルは選べません 。興味のないジャンルのゲームや、場合によってはパチンコ・パチスロの液晶演出のテストを担当することもあります 。  

僕自身も、本業はデザイナーなのに、専門外であるプログラム部分のチェックを延々とやらされた時は、「この時間があれば、もっとグラフィックを良くできたのに…」と、納得感のなさと焦りで非常にきつい思いをしました。

3. 締め切りと成果へのプレッシャー

ゲームテスターのバイトは「遊び」ではなく、れっきとした「仕事」です。

ゲームのリリース日が決まっているため、常に締め切りに追われるプレッシャーがあります 。特に発売直前は、膨大な量のテスト項目を限られた時間で消化しなければならず、残業が増えることも珍しくありません。  

「バグを見つけなければならない」という成果へのプレッシャーも、精神的にきつい要因の一つです。

4. 厳しい守秘義務と責任の重さ

ゲームテスターは、未発表のゲーム情報に触れるため、非常に厳しい守秘義務を課せられます。

面接に合格すると、情報漏洩した場合の損害賠償について言及された契約書にサインを求められることが一般的です。過去には「1兆円規模の賠償請求をされたケースがある」と説明されることもあるほど、企業は情報管理に神経を尖らせています 。  

友人や家族にも仕事内容を話せず、SNSでの発信ももちろん厳禁。この閉鎖的な環境と責任の重さが、人によってはきついと感じるでしょう。

5. 成長が見えづらくキャリアが不安になる

これは特に、将来を考える上で最もきついと感じる部分かもしれません。

僕自身の経験からも言えますが、もし社内でゲームテスターの仕事が「誰にでもできる単純作業」と認識されていると、スキルアップやキャリアアップが望めず、将来に不安を感じることになります。

「このままこの作業を続けていて、自分の市場価値は上がるのだろうか?」「他の仕事に就けるスキルは身につくのか?」

こうしたキャリアプランへの不安は、日々の単調な作業をより一層きついものに感じさせます。この点については、後ほど詳しく解説します。

ネット上の口コミ・評判まとめ【X・知恵袋より】

僕の体験談だけでなく、客観的な視点としてネット上のリアルな声も見てみましょう。

X(旧Twitter)の評判

「ゲームテスターのバイト、ひたすら同じ壁に体当たりしてバグ探すの、精神的にきつい。ゲームは好きだけど、これは別物だわ。」 (引用:Xの投稿より)

「ゲームテスターのバイト、目がしょぼしょぼする。肩もバキバキ。目薬とマッサージが必須アイテムになってる。」 (引用:Xの投稿より)

やはり、単調な作業による精神的なきつさと、身体的な負担に関する投稿が多く見られます。

Yahoo!知恵袋の評判

質問: ゲームテスターのバイトは未経験でもできますか?

回答: できますが、想像以上に地味で根気のいる作業です。趣味でゲームを遊ぶのとは全く違うので、そこを理解していないと「きつい」と感じてすぐに辞めてしまうかもしれません。 (引用:Yahoo!知恵袋より)

未経験から始めやすい一方で、仕事内容へのギャップが離職につながるケースが多いことがうかがえます。これらの評判は、ゲームテスターのバイトを検討する上で、非常に参考になるでしょう。


ゲームテスターのバイトは稼ぐのがきつい?【給料・将来性・キャリアパスを徹底解説】

ゲームテスターからキャリアアップしていく様子を、シンプルなブロックから始まり、上に行くにつれて複雑で輝かしいゴールへと向かう、光る階段を登る人物で象徴的に表現した、清潔感のあるモダンな画像。

「仕事がきついのは分かったけど、その分稼げるの?」 「ゲームテスターのバイトを続けて、将来はあるの?」

次に、皆さんが最も気になるであろう「お金」と「将来性」について、データを基に、そして僕自身の40代という視点から深く掘り下げていきます。

ゲームテスターの給料:バイトと正社員の年収・時給を徹底比較

結論から言うと、ゲームテスターのバイトの時給は他の職種と比べて平均的かやや低めです。正社員の場合は経験や役職によって大きく変わりますが、キャリアアップを意識しないと給料は頭打ちになりやすい傾向にあります。

バイトと正社員の給与データ

  • ゲームテスター(バイト)の時給 求人情報サイトを見ると、時給はおおよそ1,000円~1,500円が相場です 。大手求人サイト「バイトル」によると、デバッグ・テスター職の全国平均時給は1,198円(2025年6月時点)となっており、一般的なアルバイトと同程度の水準と言えるでしょう 。ただし、在宅での業務委託案件などでは、時給換算すると1,000円を下回るケースも見られます 。  
  • ゲームテスター(正社員)の年収 正社員の場合、年収は300万円~400万円台がボリュームゾーンです 。これは、日本の平均年収と比較すると、同等かやや低い水準です。   しかし、これはあくまでスタートラインの話。テストチームのリーダーや、品質管理(QA)の責任者といった管理職になれば、年収500万円~600万円以上を目指すことも可能です 。実際に、求人サイトによっては経験者の募集で高い年収を提示しているケースもあります 。  

バイト vs 正社員 徹底比較表

給料だけでなく、働き方や将来性にはどのような違いがあるのでしょうか。以下の表にまとめました。

項目ゲームテスター(バイト)ゲームテスター(正社員)
給与水準時給1,000円~1,500円程度。昇給は限定的。年収300万円~500万円以上。経験・役職で変動。福利厚生あり。
業務内容指示書に基づくテスト実行が中心。単純作業が多い。テスト計画、項目書作成、チーム管理など上流工程に関わることも。
責任の重さ指示された範囲での責任。比較的軽い。プロジェクト全体の品質に関わる責任。バグの見逃しは許されない。
雇用の安定性プロジェクト単位の短期契約が多く、不安定な場合がある。長期雇用が基本。安定している。
キャリアパス正社員登用制度がある場合も。基本的には限定的。QAリード、QAマネージャー、プランナーなどへの道があるが、本人の努力次第。

この表からわかるように、ゲームテスターとしてキャリアを築き、収入を上げていきたいのであれば、正社員として専門性を高めていくことが不可欠です。バイトはあくまでゲーム業界への入り口と考えるのが現実的でしょう。

【40代の視点】ゲームテスターの将来性はAIに奪われる?

「ゲームテスターの仕事は、将来AIに取って代わられてしまうのではないか?」

僕が今勤めている会社でもAI活用が推進されており、これはゲーム業界全体で非常にリアルな懸念事項です。

僕自身の考えを述べさせてもらうと、「単純なチェック作業はAIに代替されるが、人間にしかできないテストの価値はむしろ高まる」と考えています。

僕の会社でも、単純なバグチェックや動作確認を自動化するツールの導入が進んでいます。例えば、「全てのアイテムを順番に装備して、グラフィックが崩れないか確認する」といった作業は、人間がやるよりAIの方が圧倒的に速く、正確です。こうした「チェッカー」としてのゲームテスターの役割は、間違いなく減少していくでしょう。

しかし、僕がデザイナーとしてゲームテスター業務に参加した際に求められたのは、そうした単純作業だけではありませんでした。

  • 企画意図を理解した上でのフィードバック
  • ユーザーが「面白い」「気持ちいい」と感じるかという、感覚的な評価
  • プログラム、デザイン、企画など、複数のチームの意図を汲んだ横断的な視点での意見

これらは、AIには決して真似のできない、人間の感性や経験がなせる業です。

結局のところ、プログラムのミスを見つけるのはデバッグの第一歩に過ぎません。AIがチェックした結果を見て、「本当にこれでユーザーは最高の体験ができるのか?」と最終的な判断を下すのは、人間の仕事です。

将来、ゲームテスターという職業は二極化するでしょう。AIに代替される「単純作業員」と、AIを使いこなし、より高度な品質評価を行う「品質のプロフェッショナル」です。後者を目指す気概があるのなら、ゲームテスターの将来は決して暗くありません。

ゲームテスターからのキャリアパスは?次のステップに進む方法

ゲームテスターのバイトがきついと感じる大きな理由の一つが、「キャリアの行き詰まり」です。そうならないためには、ゲームテスターをゴールではなく、キャリアの通過点と捉えることが非常に重要です。

主なキャリアパスとしては、以下の2つが考えられます。

  1. QA(品質保証)のプロフェッショナルを目指す ゲームテスターとしての経験を積み、テスト項目の設計、テスト計画の立案、チームマネジメントなど、より上流の工程を担う**「QAリード」や「QAマネージャー」**を目指す道です。品質管理に関する専門知識を深め、プロジェクト全体の品質に責任を持つ重要なポジションです 。  
  2. 他の開発職へ転向する テストを通じて得たゲーム開発の知識を活かし、**「ゲームプランナー」「プログラマー」「デザイナー」**といった、よりクリエイティブな職種へキャリアチェンジする道です 。ただし、これは簡単な道ではありません。プランナーになるには企画力、プログラマーになるにはコーディングスキルが別途必要となり、独学や専門学校での学習が不可欠です 。  

僕自身、キャリアに悩んだ末に転職エージェントに相談し、自分の市場価値や目指すべき方向が明確になりました。もしあなたが今のキャリアに少しでも迷いがあるなら、一度プロの視点からアドバイスをもらうことを強くお勧めします。

特にゲーム業界でのキャリアアップを考えているなら、業界に特化したエージェントは強力な味方になります。僕が実際に使って、理想のキャリアに近づけたエージェントの体験談も参考にしてみてください。

▶ゲーム業界デザイナー向け|おすすめ転職エージェント比較3選【40代絵師の私がチェック】

▶エクストリームで業務委託の現場が決まった話|ゲーム業界で実務経験を積みたい人におすすめの理由とは?


ゲームテスターのバイトのきついQ&A

仕事探しや契約、疑問を解消しようとしている女性。

ここまでゲームテスターのバイトのきつい側面や将来性について解説してきましたが、最後に、これから始めようと考えている人が抱きがちな疑問について、Q&A形式で簡潔にお答えします。

未経験や高校生でもゲームテスターになれる?

結論、なれます。

ゲームテスターの仕事は、特別な資格やスキルが必須ではないため、未経験者歓迎の求人が非常に多いのが特徴です 。  

高校生に関しては、「学生歓迎」の求人の中に含まれることもありますが、注意が必要です。未発表のゲーム情報を扱うため、厳しい守秘義務契約を結ぶ必要があり、18歳以上を応募条件としている企業が多いのが実情です。一部、「保護者の同意書必須」で高校生OKの求人も見られますが、数は限られています 。  

在宅(リモートワーク)のゲームテスター求人ってある?

はい、増えています。

特にコロナ禍以降、在宅勤務可能なゲームテスターの求人は増加傾向にあります 。  

ただし、こちらも情報漏洩のリスク管理が非常に重要になるため、最初は出社して研修を受け、業務に慣れてから在宅に移行するケースや、自宅の通信環境などに厳しいセキュリティ要件が課される場合がほとんどです。

完全に未経験から、いきなりフルリモートで働ける求人はまだ少ないと認識しておきましょう。

どんな会社を選ぶべき?キャリアを考えるなら体制が重要

もしあなたが、ただのバイトで終わらせず、将来的にゲーム業界で成長していきたいと考えているなら、会社の「体制」を重視すべきです。

これは僕自身のきつい経験から言えることですが、ゲームテスターを専門職として尊重し、キャリアアップの道筋を用意している会社を選んでください。

良い会社の見極めポイント

  • 「QA(品質保証)部」など、テスター専門のチームがしっかりと組織されている。
  • バイトからの正社員登用制度や、リーダーへのキャリアパスが明示されている。
  • AIなどのテスト自動化ツールを導入し、人間はより高度な判断に集中できる環境を整えている。

逆に、「人手が足りないから誰でもいい」というスタンスで、デザイナーや企画職の人間に片手間でテストをさせるような会社は、テスターの専門性を軽視している可能性が高いです。そうした環境では、きつい思いをするだけで、キャリアにつながるスキルは身につきにくいでしょう。

仕事に役立つ資格やスキルはある?

必須の資格はありません。

それよりも、「きつい」と言われる単調な作業をやり遂げる「集中力」と「根気」、そして発見した不具合を開発者に分かりやすく伝える**「コミュニケーション能力」**といったソフトスキルの方が遥かに重要です 。  

その上で、持っていると有利になる資格やスキルは以下の通りです。

  • マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS):ExcelやWordを使って不具合報告書を作成する際に、PCスキルの証明になります 。  
  • JSTQB認定テスト技術者資格:ソフトウェアテストの国際的な認定資格。QAのプロとしてキャリアを築きたいなら、取得を目指す価値があります 。  

これらの資格は、ゲームテスターになるためのパスポートではありません。しかし、あなたの本気度を示し、将来のキャリアを切り拓くための武器にはなるでしょう。


まとめ:ゲームテスターのバイトはきつい。でも、あなたのキャリア次第で最高の経験にもなる

きつい仕事と成功したキャリアの分かれ道に立ち、将来について思い悩む人物。

ここまで、ゲームテスターのバイトがいかに「きつい」仕事であるか、僕自身の体験談も交えて赤裸々にお話ししてきました。

この記事の要点をまとめます。

  • ゲームテスターの仕事は、単調な繰り返し作業や厳しい納期、精神的なプレッシャーなど、「きつい」と感じる要素が多い
  • 給料はバイトでは平均的、正社員でもキャリアアップしなければ頭打ちになりやすい。
  • 将来性は、AIに代替される単純作業員で終わるか、AIを使いこなす品質のプロになるかで大きく分かれる
  • やりがいを感じ、キャリアを築くには、「ゲームの品質を支えたい」という強い目的意識と、テスターを専門職として尊重する会社選びが不可欠。

僕の結論としては、もしあなたが「楽してゲームで稼ぎたい」という理由だけでこの仕事を選ぶなら、絶対にお勧めしません。

デザイナーである僕が片手間でやらされた時のように、目的意識がなければ、それはただただ「きつい」だけの時間になってしまうからです。

しかし、もしあなたが「最高のゲームを世に送り出すため、縁の下の力持ちになりたい」「人の仕事をサポートすることに喜びを感じる」という強い意志を持っているなら、これほどやりがいのある仕事はありません。

あなたが周りから尊敬されるゲームテスターになれる可能性は、十分にあります。

この記事を読んでも、まだ「自分は本当にこの道でいいのだろうか」「自分にはどんな仕事が向いているんだろう」と、迷いが残っているかもしれません。

その気持ちは、僕もよく分かります。僕も40歳を前にして、自分のキャリアに本気で悩みました。

そんな時、僕の視界をクリアにしてくれたのが、転職エージェントというプロの存在でした。自分一人では見つけられなかった自分の強みや、客観的に見てどんなキャリアの可能性があるのかを、何百人もの転職をサポートしてきたプロの視点で示してくれたのです。

もしあなたが、ゲーム業界の中でキャリアを築いていきたいけれど、今の環境や職種に不安を感じているなら、業界に特化したエージェントへの相談が一番の近道です。

▶【40代ゲームデザイナーの私が推薦】ゲーム業界に強い転職エージェント3選

あるいは、ゲーム業界に限らず、今の仕事そのものに将来性を感じられず、キャリアチェンジを考えているなら、まずは複数のエージェントに登録して、自分と相性の良い担当者を見つけることから始めてみてください。

相性の良いエージェントとの出会いは、あなたのキャリアを加速させる最高のパートナーになります。

▶【体験談】レバテックはどんな人に向いてる?現場採用まで経験したAさんのリアルな声

▶転職する気なんてなかった40歳の私が、エージェントに登録した理由

あなたのキャリアは、あなた自身のものです。後悔のない選択をするために、まずはプロの意見を聞いてみるという一歩を、心から応援しています。

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